☆ガニメデの優しい巨人 ↑オーディオブック版で聴きました。
太陽系内で地球より外の軌道(火星と木星の間)に生命が生存可能な惑星があった場合、生物はどう進化していくか。
著者のホーガンさんは本作で別の惑星の生物進化をシミュレートしています。
やがて生まれた知的生命は、争いを好まない平和的な種族・ガニメアンだった。
私は地球人ではなくガニメアンに生まれたかった。
本作品の最後でガニメアンが選んだ行動にも共感します。
前作『星を継ぐもの』の感想で、学問の大切さを実感すると書きました。
本作品でもそれを実感します。
本作品では特に生物学方面の知識が活躍します。
著者ホーガンは生物学の知識を、過去を研究するのみならず、別の生物進化の過程をシミュレートするという応用に活用しています。これがSFの醍醐味でしょう。
本作品では前作ほど活躍しないヴィクター・ハント博士ですが、私生活で暴走しちゃいます。
業務連絡の案内嬢の声が気に入ったハント博士は猛烈にアタックを開始。
後で写真を見て好みのタイプだと確認し、デートにこぎつけます。
今の社会的状況から判断すると、パワハラ・セクハラに類する行為ではないでしょうか。
しかし、学問で立身出世して社会的立場が上になるほど恋愛や結婚に有利になるというのもまた現実であり事実です。
中学生や高校生が生意気に
「何で勉強するんですか?何でいい大学に行く必要あるんですか?」
と聞いてきたら、本シリーズを読ませればいいのです。(私も読んでおきたかった)
さて、本作品の冒頭で提示された謎について。
ハント博士の盟友・ダンチェッカー博士が現在では失われてしまった酵素について問題にします。
この酵素の生成過程において、放射性同位元素が選択的に取り入れられているようなんだよ!
な……、何だってぇ〜〜〜〜〜!
酵素生成の際にラジオアイソトープを選択的に取り入れることは可能なのか?
答えは本書の最後に明らかにされます。
なるほどそうきたか。
しかしこれには専門知識が必要です。
生物学に詳しい人や理系学部で実験している学生なら想像がつくかもしれません。
(だから本シリーズを読むと学問の大切さを実感します)
星を継ぐもの【耳読】
http://sanshirou.seesaa.net/article/469832322.html★
ガニメデの優しい巨人 ↑オーディオブック版で聴きました。
☆
紙の本版はこちら [wikipedia:ガニメデの優しい巨人]section99901
『ガニメデの優しい巨人』:読書感想
http://www.section99901.com/article/463776828.html 音楽と本
『ガニメデの優しい巨人』/『星を継ぐもの』からのさらなる飛躍!
http://otominarukami.hatenablog.com/entry/2018/02/14/『ガニメデの優しい巨人』/『星を継ぐもの』から『ガニメデの優しい巨人』を今頃読んだ話 続き
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posted by うらなり三四郎 at 20:54|
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