http://sanshirou.seesaa.net/article/73495747.html
では、どのようなメルマガになるのでしょうか?
こんな風に物語が終わるまで、つらつらと書いていくつもりです。
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今回は、『三四郎』その1
http://www.servicemall.jp/sokudoku/BN/l/0041001.html
についての感想の1回目です。
(あらすじ)
東京帝国大学に入学が決まった三四郎は郷里の九州から汽車に乗って東京に向かう。途中、京都から乗ってきた女性と相席になる。三四郎が居眠りしている間に女性はやはり同席している老人と仲良くなり、会話をしていた。
(今回の感想)
『三四郎』が朝日新聞に連載されたのは、明治41年9月1日から12月29日の間。
今でいうと「2学期」に当たります。夏休みが終わってから冬休みが始まるまで。
残暑厳しい時期から年末の慌ただしい寒い時期に至る、変化の激しい時期であります。
三四郎を主人公としたこの物語も、連載時とリアルタイムで進行しています。
この当時は大学は9月から始まっていたのでしょうか。三四郎が入学のため上京する場面から物語は始まります。
当時の大学進学率の詳しい数値は分かりませんが、とにかく非常に低い水準だったに違いありません。
大学に進学するのは、一部のエリートに限られていたのでしょう。
そのような時代に東京帝国大学に進学する三四郎は、エリートと言われる立場にあります。
九州代表として九州をを背負って立つ、という意気込みもあったでしょう。
しかし、その上京の道中から早速運命のいたずらに遭遇する羽目になってしまうのです。
「うとうととして目がさめると女はいつのまにか、隣のじいさんと話を始めている。」
これが『三四郎』の書き出しです。
なかなか印象的な、示唆に富む書き出しです。
物語は、三四郎が寝ている間にすでに始まっていたのです。
目が覚めた後、三四郎は傍観者的立場で二人の会話を伺います。
今後も三四郎は運命や物語を主体的にコントロールするのではなく、傍観者的立場であり、そして運命に巻き込まれていくことになります。
「女とは京都からの相乗りである。」
どうやらこの汽車の座席は、横一列の長いシートではなく、4人が向き合って座るタイプの座席のようです。
私はこのタイプの座席が苦手です。先に誰かが座っていると後から座りにくいし、先に自分が座っている時は、後から誰が座りに来るのか気になります。
それでも一応できるだけ多くの人が座れるように、窓際の方に座って荷物は膝の上に置いて、後から来る人が座りやすいようにしています。
ところが意地悪い人もいるもので、荷物を座席に置いたり、靴を脱いで足を向かい側に乗せたりしている人もいます。そうすると後から座りに行きにくくなり、その結果、うまくいけば4人分座れるはずのスペースなのに、それ以下の人数しか座れなくなり、うまくいけば座っていられるはずの人が立つ羽目になったりします。
こんな理不尽なことがありますか!
以前、著名な作家が時間術だか仕事術だかの本で書いていました。
座席では窓際でなく通路側に座る。後で来た人が座りたければ自分に声をかけてから窓際に座ればいい。これは先に座った人の権利である、と。
まあ一応荷物は置かずにスペースは空けて座れるようにしているので問題はないとも言えるが、でもマナーとしてはどうかな、と違和感を感じたので、他の部分は忘れてもこの部分だけはしっかりと覚えています。
ということで、私は4人がけ座席は苦手なのです。しかし例えば『鏡の国のアリス』や『オリエント急行殺人事件』など読むと、欧州の列車は、コンパートメント式というか、部屋のようになっているのもあるようです。
見知らぬ人がいる部屋に入っていったり、自分がいる部屋に見知らぬ人物が入ってきたりするわけです。
人見知りの激しい私にとってはちょっと耐えられないことであります。
また、安全管理上どうなんだという疑問点もあります。
だからこのような場合、一人旅ではなく二人以上で行った方が安全だということでしょうか。
コンパートメント席 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%BC%E3%
83%88%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88
鉄道車両の座席 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%89%84%E9%81%93%E8%BB%8A%E4%B8%A1%E3%81%AE%E5%BA%A7%E5%B8%AD
ともかく、三四郎が一人で占拠していた座席に、京都から乗ってきた女性が闖入し、運命が動き出すわけです。(続く)
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こんな風に、少しづつ読んで感想文を書いていくつもりです。
単調で平凡なものですが、興味を覚えた方、ひとつお付き合いよろしくお願いします。
このようなことを書いている私は何と名乗りましょうか。
とりあえず私はこのメルマガでは“三四郎”と名乗らせて頂くことにします。
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