2018年07月21日

リベラルアーツの学び方 瀬木比呂志【耳読】


   ↑オーディオブック版で聴きました。




『リベラルアーツの学び方』瀬木比呂志・著 について別のブログで書きました。


OLDIES 三丁目のブログ
■[学問]今からでも?リベラルアーツの学び方 瀬木比呂志
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20180721/p1

 
 私にとってはなかなか重厚な書で、2回オーディオブックで聴いた後、活字で読んで確認しました。
 難しい本は耳と目と両方から読むのがいいでしょう。
 今後は本書で紹介されている名著を少しづつでも読んでいきたい。
 オーディオブック化されていたらいいのにな。

 
 著者の瀬木比呂志さんはリベラルアーツの先頭に自然科学や脳神経科学を持って来ておられます。
 今の社会を解明するにはまずそこから入らないといけない、ということです。
 そういう観点から、SFというジャンルを「思索と文明批評の書」として重視されています。
 一方で、ミステリーというジャンルにはあまり関心ないそうです。
 これもまた一つの見識でしょう。
 SFではウェルズを高く評価されていて、それは良く分かるのですが、ウェルズに並ぶヴェルヌについては言及がない。
 リベラルアーツという観点から見てヴェルヌ文学はどうなのか。改めて考慮する必要があると思います。

 
 リベラルアーツという観点から、美術・音楽・映画・マンガ等についても言及があります。
 著者の守備範囲は恐ろしく広いですね。
 マンガについては、最近の話題作まで網羅しています。
 マンガの歴史についてはつげ義春の言及から始まっていますが、なぜか手塚治虫を始め、トキワ荘グループへの言及は一切されていません。
 手塚治虫こそ、リベラルアーツを考えるに当たって重要な人物と思うのですが。
 漫画雑誌については、その昔、「ガロ」と「COM」がライバル関係だった時代がありました。


「学生運動を盛んにしていた全共闘世代は劇画世代であり、既に手塚治虫は古いとされ、『ガロ』は愛読したものの『COM』は馬鹿にされていたという」(ウィキペディアより)

 
 瀬木比呂志さんは『ガロ派』なんでしょうか?


  [wikipedia:ガロ系]
  [wikipedia:COM (雑誌)]


 最後に、瀬木さんの日本の司法制度に対する警告を引用します。

 
「なお、裁判官時代には、前半はそうでもなかったのですが、後半の十五年間は、リベラルアーツの蓄積など、煙たがられ、排斥される種になるだけという状況でした。先の戦争に突入していった時期の日本を考えるとよくわかることですが、大体において、自由主義者が排斥されるようになったら、その社会や組織は末期的症状にあるといってよく、残念ながら、日本の裁判所はまさにそういう状況に入りつつあるような気がします。
 また、その意味では、現在の日本の政治、社会の状況も、黄信号が点滅し始めているように感じられることがあります。ことに、これからの日本の中核となってゆく若手・中堅世代の人々には、このことはよく考えていただきたいと思います。」

 
 日本は三権分立と言っていますが、内閣(官邸)が司法の人事制度を握り、司法に対する圧力を強めています。
 反知性主義の馬鹿殿が国のトップになるとどれだけ国が蝕まれていくか。司法の現場で瀬木さんは実感されていたようです。
 我々良識ある国民は、リベラルアーツによって己を磨き、馬鹿殿に支配され崩壊しつつある日本を我々の手に取り戻さなくてはなりません。


リベラルアーツの学び方  オーディオブック版



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posted by うらなり三四郎 at 20:42| Comment(0) | オーディオブック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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