(何だか特定の方のリツイートばかりになっていますが)
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aryamashoukai / 荒馬紹介(護憲派ディレッタント)
夏目漱石「吾輩は猫である」186
https://t.co/VHZeNFLt9A
「ええ、文章は浜田が書いたんです。僕が名前を借して遠藤(えんどう)が夜あすこのうちまで行って投函して来たんです」
↑何で本名を記す?仮名をしつらえて書いとけばよかったのではないか。 at 01/26 19:01
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夏目漱石「吾輩は猫である」186
https://t.co/VHZeNG3418
「学校の名を書かないだけまあよかった。これで学校の名が出て見るがいい。それこそ文明中学の名誉に関する」
↑苦沙弥先生の勤務先は“文明中学”というらしい。意外とマトモな名前。 at 01/26 19:02
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RT @uratakami1: #漱石 #猫 185
だから、《さっきから、分らないなりに謹聴しているとん子が突然口を開いて「わたしも御嫁に行きたいな」といいだした。》(180)
とん子の「わたし『も』御嫁に行きたいな」の『も』は、雪江の結婚を巡る深刻な話に、とん子が「分からな… at 01/26 11:46
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RT @uratakami1: #漱石 #猫 185
雪江の表向きの課題は、落第と学資であるが、その背後に、雪江の真の課題として、結婚を巡る問題があるのではないか。それは、見えざる原動力となって、物語を進めている。
苦沙弥は、それを知っているのか、知らないのか。 at 01/26 11:46
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RT @uratakami1: #漱石 #猫 188
細君と雪江は、武右衛門君が困っているから笑ったのではない。困る必要がないのに困っていることがおかしくて、笑っていたのだ。
猫は細君と雪江が「滑稽の領分に躍り込んで嬉しがっている」(187)のだと言ったが、猫の悲しさか、滑稽を… at 01/31 12:04
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夏目漱石「吾輩は猫である」:190
https://t.co/cAHCC2LVdP
「あら妙な人ね。寒月さんですよ。構やしないわ」
「でも、わたし、いやなんですもの」
↑雪江さんはなぜ寒月に会うのが嫌なのか。 at 02/01 19:19
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夏目漱石「吾輩は猫である」:190
https://t.co/cAHCC2LVdP
「なるほど、少し御手際が落ちますね。あの表面は超絶的曲線で到底普通のファンクションではあらわせないです」
↑こんなセリフが自然に言えるようになりたい……と言えば、嫌味に聞こえるか? at 02/01 19:20
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夏目漱石「吾輩は猫である」:190
https://t.co/cAHCC2LVdP
「武右衛門君は悄然(しょうぜん)として薩摩下駄(さつまげた)を引きずって門を出た」
↑苦沙弥と寒月は少々冷淡。しかし本気で取り組んでもどうにもならない大問題。
真面目に取り組むと神経が痛むだろう。 at 02/01 19:20
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RT @uratakami1: #漱石 #猫 190
生物の発育でも決して簡単な二次や三次の代数曲線などで表わされるようなものではない。(寺田寅彦「厄年と etc.」)
https://t.co/uFB5eZsROb at 02/01 11:59
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RT @uratakami1: #漱石 #猫 190
超絶的曲線
超越曲線
transcendental curve
「超絶的曲線」の一つ、サイクロイド。
https://t.co/tthCa1U6Wd
雪江さんの涙と笑い。 https://t.co/yF1842iUv9 at 02/01 11:59
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RT @uratakami1: #漱石 #猫 190
《悄然として薩摩下駄を引きずって門を出た》について、猫は《打ちやって置くと巌頭の吟でも書いて華厳滝から飛び込むかも知れない。》と。
武右衛門君は、自殺した漱石の教え子、藤村操だったのだ。 at 02/02 11:46
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RT @uratakami1: #漱石 #猫 190
武右衛門君が自殺した漱石の教え子、藤村操だったとすると、こんなに戯画化していいの?という感じがする一方で、苦悩する武右衛門君に「そうさな」としか言わない苦沙弥の冷淡さ、無能さも際立っている。漱石の深刻な自己批判なのかもしれな… at 02/02 11:46
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RT @uratakami1: #漱石 #猫 190
寺田寅彦は「厄年と etc.」で、水の流れや風や生物の生育は、「二次や三次の代数曲線などで表わされるようなものではない」「律動的な弛張」であると書いている。
https://t.co/uFB5eZsROb at 02/02 11:47
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RT @uratakami1: #漱石 #猫 190
理学者寒月は、雪江さんの生命の律動を障子紙のしわの波の「超絶的曲線」という概念を通してしか感じることはできないけれど、それが故に、障子紙のしわのようなマニアックなところにある生命の律動を鋭敏に感じることができた。 at 02/02 11:48
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RT @uratakami1: #漱石 #猫 190
理学者寒月は、来訪して早々に、障子「右の端(はじ)」に雪江さんの生命の「律動的な弛張」を発見し、雪江さんの涙と笑いの秘密を鋭く感じ取ったのだと思います。 at 02/02 11:48
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夏目漱石「吾輩は猫である」191
https://t.co/Chj9PHtP4x
「救って御やんなさい。功徳になりますよ」
↑当人が帰ってから言ったって。
しかし悩み事を相談するには、多くの人にするべきだな。三人寄れば文殊の知恵というし。 at 02/02 18:54
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RT @uratakami1: #漱石 #猫 191
武右衛門君は頭でっかちで、「一人前の西洋料理を三人で食う」こともできず、「手分け」をされ、その歯車の一つとなり、その中でも「一番愚」な「名前を借す」役割を担って、罪を一身に負い、苦悩する。
ありふれた言い方ですが、武右衛門君… at 02/03 11:46
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RT @uratakami1: #漱石 #猫 191
「救って御やんなさい。功徳になりますよ。あの容子じゃ華厳の滝へ出掛ますよ」と寒月は苦沙弥に促すと、苦沙弥は「そうだな」と答える。
「そうさな」が「そうだな」に変わった。
苦沙弥は、武右衛門君を救うのが自分の文学の使命だと悟っ… at 02/03 11:47
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RT @uratakami1: #漱石 #猫 191
苦沙弥の返事も、さっきの「そうだな」から「それもそうだね」へと踏み込んだ。
「それもそうだね」は、苦沙弥的には不退転の決意表明ではないだろうか。 at 02/03 12:14
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RT @uratakami1: #漱石 #猫 191
それにしても、「救って御やんなさい。功徳になりますよ。」と苦沙弥を口説く寒月の口ぶりには、寒月自身が誰かを深く傷つけてしまったという悔悟の念がある感じがします。
それは誰だったのか。 at 02/03 12:15
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RT @uratakami1: #漱石 #猫 191
苦沙弥は、「そう。それじゃ出ようか」と虎の鳴き声を聞く「冒険」に出かけていく。
寒月も何か決意を秘めている。
夜の上野で、虎の鳴き声を聞きながら、寒月は苦沙弥にどんな相談をして、苦沙弥はどう答えたのだろうか。 at 02/03 12:15
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RT @uratakami1: #漱石 #猫 191
秋季皇霊祭の大祭日の夜。
明治38年とすれば、東京は、日比谷焼打事件後の戒厳令の夜だ。
10月には平民社も解散させられようとしている。
そんな戒厳令の夜に、苦沙弥と寒月は、虎の鳴き声を聞きに出かけていく。 at 02/03 12:15
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RT @uratakami1: #漱石 #猫 192
「猫」が連載された明治38年から明治39年は、囲碁界が明治維新の混乱を脱し、新たな体制を確率しようとする画期となる時期とちょうど重なっていた。その中心にいたのが本因坊秀栄だった。 at 02/06 11:37
aryamashoukai / 荒馬紹介(護憲派ディレッタント)
RT @uratakami1: #漱石 #猫 192
猫が近来碁盤を見るようになり、迷亭と独仙が戸棚から古碁盤を引きずり出したのは、新聞碁の隆盛を背景に、本因坊秀栄の名人就任と囲碁界統一がクローズアップされていたからだろう。 at 02/07 11:41
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