2014年10月14日

再連載『三四郎』についてつぶやいた 3週目

あらすじ 9−12
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夏目漱石「三四郎」(第九回)二の一
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「世界はかように動揺する。自分はこの動揺を見ている。けれどもそれに加わる事は出来ない。自分の世界と、現実の世界は一つ平面に並んでおりながら、どこも接触していない。そうして現実の世界は、かように動揺して、自分を置き去りにして行ってしまう。甚(はなは)だ不安である。」
 ↑感性が敏感な人はこんな心理に陥ることがよくあるのではないでしょうか。
 しかし、多かれ少なかれ、普通の人でも時々あるのではないでしょうか。
 皆、外面は平気なようで内心を鼓舞していると。
 そう考えれば少しは気が楽になりませんか?







「額(ひたい)の広い眼の大きな仏教に縁のある相である。」
 ↑ちなみに、広田先生の描写は
「髭(ひげ)を濃く生(はや)している。面長(おもなが)の瘠(やせ)ぎすの、どことなく神主(かんぬし)じみた男であった。」
 つまり、三四郎には、神様・仏様の神仏師弟の導きがあったのです。
 この機会を活かすも活かさないも三四郎次第。
……といいながら、私自身も恵まれた境遇を活かすことができず、人生を転落してしまったのですが。


「その様子が幾分か汽車の中で水蜜桃(すいみつとう)を食った男に似ている。」
 ↑こういった余裕を感じさせるキャラ、いいですね。
 私は自信も余裕もないし、神経過敏でピリピリ・イライラしています。
 野々宮さんや広田先生の境地を目指したいところです。





「三四郎は驚いて、望遠鏡から眼を放してしまった。度盛の意味を聞く気にもならない。」
 ↑私も意味が分かりません。どんな実験なんでしょうか。


「三四郎は驚いて、望遠鏡から眼を放してしまった。度盛の意味を聞く気にもならない。」
 ↑ド文系の三四郎にとって、物理学は遠い学問か。見聞を広めるためにも解説してもらえば良かったのに。
 蛸壺というか、知的好奇心に欠けることを露呈しているような。


「三四郎は驚いて、望遠鏡から眼を放してしまった。度盛の意味を聞く気にもならない。」
 ↑実は私も同じことをしそう。
 齋藤孝先生の雑談力の本を読んで、こんな時こそいい機会で、積極的に質問しながら距離を狭めるべきだと思ったわけです。


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  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20131014/p1


「野々宮君は生涯現実世界と接触する気がないのかも知れない。要するにこの静かな空気を呼吸するから、自(おのずか)らああいう気分にもなれるのだろう。自分もいっそのこと気を散らさずに、活(い)きた世の中と関係のない生涯を送って見ようかしらん。」
 ↑そんな生活が理想ですね。そんな生活を送るためには早くからの準備が必要。
 大多数の人間はそんな生活を送れない以上、一般の世界に適応していかねばならないのです。





「ただ白い方が看護婦だと思ったばかりである。」
 ↑ちなみに、今は「看護婦」とは言わず、「看護師」と言います。


「「これは椎」と看護婦がいった。」
 ↑ところで、椎の木を見分けられますか?
「三四郎」を読むと、自分の至らなさを嫌と言うほど思い知らされますが、植物についての知識のなさまで思い知らされます。


「そう。実は生っていないの」
 ↑謎の会話。色々な解釈があるのでしょうね。
 私なら、私自身に実が生っていないと馬鹿にされたのかと、悪い風にとらえてしまいます。




 
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posted by うらなり三四郎 at 21:04| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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