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? ∞ !
女と二人きりで相席になり、微妙な雰囲気。
窓から首を出した女に、三四郎は大失敗をやらかします。
空になった弁当箱を窓の外に放り出し、それが女の顔を直撃!
三四郎はともかくもあやまるほうが安全だと考えた。
「ごめんなさい」と言った。
女は「いいえ」と答えた。まだ顔をふいている。
三四郎はしかたなしに黙ってしまった。
女も黙ってしまった。そうしてまた首を窓から出した。
今の若い女性なら、
「何すんねん!めっちゃ、ムカツクこのオッサン!」
と怒り出すのではないでしょうか。
気まずい時に失敗が重なるものです。
とことんついていない、とことんどんくさい三四郎。
しかし、意外と日常生活でもこういうようなこと、あるんですね。
このような事態に陥らないように、どう心がければよいのでしょうか。
アメリカ人なんかは、エレベーター内でも他人にもよく話しかけるといいます。
話しかけて敵ではないと示すのだそうです。
だから、気まずい雰囲気になる前に、気軽に話しかけて好意を示しておけばいいのですが、それがなかなか。
私もつい、できるだけ他人とかかわらない方向でいこう、と楽な道を選んでしまいます。
これじゃいけませんねえ。気軽に口が出るようになればいいのですが。
ともかく三四郎と女については、ひどいケチがつきました。
挽回するのは大抵のことではありません。
この人とは縁がなかったものと思って見切りをつけて退散するべきなのではないでしょうか。
三、四人の乗客は暗いランプの下で、みんな寝ぼけた顔をしている。
口をきいている者はだれもない。汽車だけがすさまじい音をたてて行く。
この車両には乗客は三、四人なのですか?
これは、三四郎と女を入れてでしょうか、除外してでしょうか?
ともかく、非常に少ない人数です。
だから車両の座席が4人がけボックス席だとしても、相席にならずに一人ずつボックス席を独占できるのではないでしょうか。
それなのになぜこの女は、不器用で話し相手にもならず、弁当箱を顔にぶつけるような無作法な三四郎と居続けるのでしょうか。
これはまだ、三四郎に望みがある、ということなのか、試練から開放されないというべきか。
私も他人事のようにコメントしていますが、実は私にも他人事ではないような。
「三四郎は目を眠った。」
あつかましいというか大胆不敵というか。
しかし、あれこれ思い悩んでも仕方がないというか。
くよくよ考えずに寝てしまうのが精神衛生上一番いいかもしれません。
こういう点に関してだけは三四郎も大物然しています。
ところで、列車の構造について、またまた分からないところが出てきました。
この件につきましては、次回に続きます。
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