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夏目漱石「三四郎」あらすじ 61−64
http://t.asahi.com/gxax
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「与次郎は頗(すこぶ)る能弁である。惜しい事にその能弁がつるつるしているので重みがない。ある所へ行くと冗談を真面目に講釈しているかと疑われる。」
↑重厚過ぎて冗談言ったつもりでも冗談と受け取ってもらえない私としてはうらやましいことです。
「君、こういう空を見てどんな感じを起す」
「詰らんなあ我々は。あしたから、こんな運動をするのはもうやめにしようかしら。」
↑こういう感性を持ってる方が人間の幅を広めますね。
「この空を見ると、そういう考えになる。」
↑今はこんな空を見ることができない地域も多くなったのでは?
「恐ろしいものだ、僕も知っている」
↑現在の三四郎は表面をなぞっているだけですね。深くかかわるほど深く知ることになります。
「部屋へ這入ると、早々(そうそう)来たものは、もう塊(かた)まっている。」
「中には無言で備付(そなえつけ)の雑誌や新聞を見ながら、わざと列を離れているのもある。」
↑こういう場が苦手です。色々な人と気軽に話せればいいと思うのですが、現実は厳しいものです。
色々なハウツー本を読んで勉強するのですが、全然実践できません。
「与次郎は、さっきから、煙草の烟(けむ)りの中を、しきりにあちこちと往来していた。行く所で何か小声に話している。」
↑フットワークの軽さ、見習いたいものです。
「と三四郎の隣に坐った男が話しかけた。」
「君はどこの高等学校ですか」
↑この回で私が一番印象に残るのは、この学生です。
名のない脇役で、面白味のないキャラなんですが、隣に座った見知らぬ人に話しかけようとする心構え、見習いたいものです。
一方の三四郎は、与次郎から与えられたミッションも遂行せず、話しかけられても会話を広げることができず、飲食に専念。
懇親会での三者三様。本当は与次郎のようになれればいいのですが。せめて金縁眼鏡の学生のような努力はしたいものです。(これは自分に言い聞かせています。)
「熊本ですか。熊本には僕の従弟(いとこ)もいたが、随分ひどい所だそうですね」
↑これはいい会話の教材サンプルになりそう。
従弟とのつながりがあるというのは、絶好の話題。けど、「ひどい所」とけなすのはマイナス。
詳しくは、齋藤孝先生の各種会話教材で。

雑談力が上がる大事典---会話に困ったとき最初のひとことがスッと出てくる! -
「やがて笑いながら Il a le diable au corps(イル ア ル ディアブル オー コール、悪魔が乗り移っている)と冗談半分に仏蘭西(フランス)語を使った。」
↑こんな風に顰蹙を買うほど乱れる一方で、論文執筆に精を出したり夜空を見ては人生の小ささを悟ったり。
本当に幅広い人間性を持っています。
若い人、そして、若くありたいと思う熟年は、与次郎のような生き方を目指すべしです。
「僕はいつか、あの人に淀見軒(よどみけん)でライスカレーを御馳走(ごちそう)になった。」
↑ここにもう一人の三四郎が。与次郎得意のライスカレー外交。
「三四郎は、淀見軒で与次郎からライスカレーを御馳走になったものは自分ばかりではないんだなと悟った。」
↑しかし、その後与次郎はこの学生との付き合いは続かず、三四郎がパートナーとなりました。この差は一体何なのか。やはり三四郎には人や事件を引き付ける何かがあるのだろうか?
(物語の主人公なのだから当然といえば当然なのですが)
「二人は美しい空を戴(いただ)いて家に帰った。」
↑結局、広田先生招聘運動に何ら具体的な話は出なかった。
「つるつるしているので重みがない」ので、実行の詰めが甘い。
「二人は美しい空を戴(いただ)いて家に帰った。」
↑離れ離れに座って周囲の学生と意気投合していても、帰る時は三四郎と一緒。
与次郎と三四郎は陽と陰の関係。
元日の「三四郎」は運動会編の第一回。
盆も正月もクリスマスもバレンタインデーも関係ない私は百年一日の如く本日も通常運転です。
昨年縁がなかった方々も、本年こそよろしくお願い致します。
「今日は午(ひる)から大学の陸上運動会を見に行く気である。」
↑状況が分からないのですが、参加してるのは東大生の体育会系猛者?
若い女性がわざわざ見学に行くのか?
今ならプロ競技を見に行く感覚?
「三四郎は元来あまり運動好きではない。」
↑私も体育の授業と運動会は苦手だった。ついでに遠足も。
教室に座って聞くだけの授業が好きだったのです。
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