2014年12月08日

『三四郎』読書マラソン 11週目

夏目漱石「三四郎」あらすじ 47−51
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夏目漱石「三四郎」(第四十七回)五の二
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「死んだ兄さんが広田先生とは大変仲善(なかよし)だったそうです。」
 ↑美禰子さんの長兄も父母も亡くなっているようです。
 それでいて生活に苦労していないようで、一体どんな家庭環境なんでしょうか。
 三四郎でなくても知りたくなってきます。
 それにしても、早くに両親を亡くしているためか、美禰子さんは非常にしっかりして大人びています。

 
  
夏目漱石「三四郎」(第四十八回)五の三
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「馬鹿ね。二時間ばかり損をして」
 ↑……と、絵を描くのを眺めながら会話して2時間も経過したのだろうか?


「自分の兄の野々宮が好(すき)か嫌(いや)かという質問であった。」
「三四郎はこの説を聞いて、大いに尤もなような、またどこか抜けているような気がしたが、さてどこが抜けているんだか、頭がぼんやりして、ちょっと分らなかった。」

 ↑どこか抜けているようなのは三四郎の方です。
 今の女性上位の恋愛風潮では、下手したらストーカー扱いされたり「キモい」とか陰で悪口の対象にされそう。
 よし子さんも美禰子さんも不器用な男を暖かく見守るタイプで良かったですね。





「死んでも、その方がいいと思います」
「残酷な事を仰(おっ)しゃる」

 ↑美禰子様、この2つの台詞、矛盾していませんか?


「脊(せい)が高いのね」と美禰子が後(あと)から言った。」
 ↑美禰子さんとよし子さんは古い友人だから、お互いよく知っているはずです。
 今更改めて言うような台詞ではないと思うのですが?


「この一団の影を高い空気の下に認めた時、三四郎は自分の今の生活が熊本当時のそれよりも、ずっと意味の深いものになりつつあると感じた。」
 ↑開放感。大学に入ったら自分もこんな雰囲気を味わうのだと思っていたけど、精神面に異常をきたし、大学生活は不調に終わったのだった。


「のみならず、自分も何時(いつ)の間(ま)にか、自然とこの経緯(よこたて)のなかに織り込まれている。」
 ↑その後の三四郎は、どちらの世界に仲間入りしたのでしょうか。
 結局、どちらも一過的に中途半端に触れただけだったのでは?
 確実に仲間入りするにはどうしたら良かったのか、よく考えて自分の行動の他山の石としたいと思います。


■漱石こんな人 12月9日、永眠
 ↑12月9日は夏目漱石の命日のようです。合掌。





「そんなに高く飛びたくない人は、それで我慢するかも知れません」
「我慢しなければ、死ぬばかりですもの」

 ↑この一連の会話、野々宮教授と美禰子さんの二人の交互の会話だと思えば、おかしくなります。
 上に引用した部分は2つとも女性の台詞だとしなければつながらないのです。
 とすると、2つとも美禰子さんの台詞なのか、片方はよし子さんの台詞なのか。


「女には詩人が多いですね」
 ↑詩人の美禰子さんと、理系の野々宮教授。相手に合わせるのも会話のコツです。
 応用として、超常現象肯定派VS超常現象否定派 という組み合わせもあります。


「君あの乞食に銭(ぜに)を遣りましたか」
 ↑広田先生は何で三四郎にこんなことを聞いたのでしょうか。


「自分よりもこれら四人の方がかえって己(おの)れに誠(まこと)であると思い付いた。また彼らは己れに誠であり得るほどな広い天地の下に呼吸する都会人種であるという事を悟った。」
 ↑世間が広くなる、とはこういうことを言うのでしょうか。
 やはり色々な所に行って色々経験しないといけませんね。
 私は経験不足なのでまだまだ世間が狭いのです。





「御婆(おばあ)さん、御婆さんとむやみにいう。」
 ↑これは子どもも気の毒ですが、連れて来たおばあさんも気の毒です。
 おばあさんの方も必死になって探しているのでしょう。


「やっぱり責任を逃れるんだ」と広田がいう。
「やっぱり場所が悪いんだ」と野々宮がいう。

 ↑置かれた状況や場所によって、人の心理は変わってくるものです。
 ここら辺の心理の研究も興味深いものです。


「広田先生はこの坂の上に立って、
 「これは大変だ」と、さも帰(かえり)たそうである。」

 ↑私も人混みが嫌いなので、この心理、分かります。


「美禰子はその間に立って、振り返った。首を延ばして、野々宮のいる方を見た。野々宮は右の手を竹の手欄(てすり)から出して、菊の根を指しながら、何か熱心に説明している。」
 ↑謎の仕草。この時点で、美禰子さんの心境に何か変化があったのでしょうか?




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posted by うらなり三四郎 at 20:01| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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